【距離減衰(きょりげんすい)】
これは音源より距離を取れば取るほど音は小さくなるという事です。
距離減衰の概算を公式で表すと、
減衰量A(dB)=20log(r/r0) となります。(点音源での計算です)
面音源、点音源、線音源など、音源には種類があります。
※距離の二乗に比例して小さくなります。
会話を想像してみて下さい。
声の大きさを変えずに、耳元で話す。
相手と向かい合わせで話す。
相手より5m離れて話す。
どんどん声(音)は小さくなるはずです。
衝立などの遮蔽物などを介して会話をすれば、更に聞こえる音は小さくなります。
これが距離減衰です。
当たり前なのですが。
マンション隣家への音漏れ
従い、マンションに防音室を設置する場合、対隣家に対して音をなるべく伝えないようにするポイントとして
・隣家壁よりなるべく離れた場所に防音室を設置する。
・窓よりなるべく離れた場所に設置する。
・防音室の一番音が漏れるドアなどの開口部の前には、何か衝立のような物を可能であれば立てる。
・防音室内での音源(ピアノなど)は、なるべく防音室の出入り口などから遠い位置にする。
となります。
これにより、下の図以上の性能を得る事も可能となる場合があります。
これからマンションに入居する方も参考にして下さい。
既にマンションに住んでいて、これから防音室を購入しようとしている方は、
・生活音がどの程度隣家より聞こえてくるか?
・テレビなどを点けた状態でベランダに立ち、窓を閉めてどの程度テレビの音が聞こえるか?
また、窓を閉めた状態で外からの車や風の音などがどの程度聞こえるか?
この検証により、防音室をどこに設置するか決めるとよいでしょう。
以上がピアノの音などを生活音レベルにする遮音性能の防音室の設置場所のヒントとなります。
※当社は生活音レベルに下げる遮音性能を標準としています。
距離減衰は隣家(横方向)への音漏れの考え方です。
下階に対しては、オリジナル浮床を採用することにより音や振動の伝わりを軽減します。