【リスペクト】
もしもある日、行列の出来るラーメン屋に、今度ラーメン屋を出店しようとしている経営者と、そこの料理長が訪れ
「オタクの秘伝のタレのレシピを教えろ」
と迫ったら、そこの主人はどうするだろう?
まさかニコニコと笑いながら、食材からすべての調理方法に至るまでの作り方を教えたりすまい。
実はつい最近、それに近い事に私自身が遭遇しました。
仕事内容
瀟洒な音楽空間、アトリエ的なものを三階建ての建物一階に作りたい。
「若い音楽家、音楽する人の味方になりたい」とのオーナーの話し。
全体の設計は知り合いの設計士に、音の部分は防音堂にと私は解釈し、そのように話しをすすめてきたつもりでありました。
オーナー氏と設計士と私との三者会談の日
音響の中身を詳しく聞き出そうとするオーナー氏
↓
ある程度の部分までは話すが、ノウハウまでは話さない私に苛立っている様子。
企業秘密だ。
詳しくは話せない。
音に関わる事のため、体験を促す
↓
体験に応じる様子を見せるオーナー氏だが、6帖で施したサウンドデザインに難色をしめす。
「部屋の大きさが違うから体験してみても無駄」の様子である。
部屋の容積が変わっても同じ音を作れるのがプロである。
説明下手のため上手く伝えれないが、説得は難しかった。
設計図の提出を要求する設計士
「誰が見ても出来る図面でないと、真の設計図とはいえない」そうである。
↓
長い年月を掛け、私とスタッフが切磋琢磨しながら磨き上げたプロジェクトである。
そこには独自のノウハウが詰まっている図面である。
なぜ、それを気軽に渡せなどというのであろう?
理解に苦しむ。
どうやら私は設計図のみで、他はさせてもらえないらしい。
ノウハウも施工内容も使用材料も図面もすべて見せろ、提出しろという事らしい。
前述の如く”秘伝のタレ”を渡せというのとニュアンスは近い。
ライフワークである。
命を削って作ってきたものである。
失礼だ、常識がない。
和田が骨身を惜しんでサウンドチューニングパネルを作った。
作る技術は和田が必死で開発したものである。
他人がおいそれと真似る事は出来ない。
他メーカーとは一線を敷く、独自のコンセプトと施工技術・製作技術はスタッフの努力の結晶である。
大工工事に勤しむ職人が一朝一夕で出来るものではない。
これはリスペクトがない事になる。
私個人ではなく、防音堂と音響設計に対して甘く見られている事になる。
断った。
やりたくもない。
そして、残念である。
分別ある年齢のはずの人たちが、そのような発言しか出来ない事が悲しかった。
仲間
そしてこれからも、私は私の技術と知識、そしてチームの施工ノウハウを非公表にする気はサラサラない。
志を同じくする人には、伝えていきたい。
一緒になって良い物を作りたいと考える。
私が気がつかなかった事、新しい技術などを皆で磨きながら完成に近づけていきたいのです。
音楽をする人も仲間である。
防音堂を選び、防音堂に意見や希望を伝えてくれる人は仲間と思います。
ディオラボフレンド=協賛店を広く募るにはそのような理由がある。
工務店・音楽家・音楽教室オーナー・設計関係などが現在のディオラボフレンドです。
ともに良いものを作ろうとする人、音楽する人の味方になろうとする人には全てをさらけだす。
関東チームはあまりにも精度の高い、パネルの製作技術を持つ。
M氏とI氏の工夫と努力の賜物である。
I氏の内装技術は関西チームのそれを凌駕していた。
I氏の技術を関西でも真似する事にした。
技術の継承とはそのようなものだ。
土足で踏み込む輩にノウハウを教える道理はない。
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