【中古の防音室ってどうなんだろう?】
「楽器の練習はしたいけど、隣近所(階下・階上)に気を使いながらの練習はしたくない。」
「昼間は仕事があるから、夜しか練習出来ない。」
「では、防音室を買おうか。」
「でも、新品は高くて手が出ない。」
というのが、中古防音室購入の理由でしょうか?
中には、「最初は中古にしておいて上達したら新品にしよう。」と考える人もいるかもしれませんが。
中古防音室の購入では、「どこのメーカーの何を選んだら良いのか分からない」というのが、一般的な認識ではないでしょうか?
それに、「安かろう悪かろうも嫌だ!」というのもあります。
防音室を製作・販売している私がこのようなブログを書くのもおかしいのですが、失敗しない中古防音室の選び方を今回は書いてみたいと思います。
中古の防音室を検討している方の参考になれば幸いです。
目次
その1 防音メーカーを知る |
その1 防音メーカーを知る
防音室には様々なメーカーがあります。
性能も仕様も様々。
激安価格!と思い購入した後に、「思ってたのと違った…」 と、後悔しても後の祭りです。
ネットを駆使して調べましょう。
直接取扱店に出向き教えてもらいましょう。
※メーカーによっては、メールで受け答えしてくれる所もあります。
年代で違うことがあります。
同じメーカーでも、発表した年代でその中身は大きく違う事もあります。
発売年代と品番も把握する事です。
※中古だからと丁寧に教えてくれないようだと、その時点でその取扱店は候補から外すべきだと思います。
その2 現行機種と比較してみる
中古とはいえ、現物を見ずに買うのはかなり危険です。
新品の防音室と徹底的に比較・検討です。
極端に性能が悪い、見た目がキレイでない、なども重要な要素です。
やっぱり大切なのは性能です。
中古防音室でも、防音性能がちゃんとあるかどうかの確認は大事です。
メーカーによっては、昔の防音室の方が質が良かったものもあります。
ピアノの買い替え時、いちいち解体と再組み立てをしなくても大丈夫なように、ドアの幅が充分確保出来ているモデルもあります。
見た目やニオイもチェックしましょう。
メーカーによっては、外部面がクロス(壁紙)やオレフィンシート(プラスチック系のシート)などで化粧していて、部屋の中の壁や天井が布製のものもあります。
布製だと汚れを落とす事はできません。
ニオイなども確認が大切です。
床はカーペットが多いようです。
あまりカーペットが汚れているようだと、交換も可能なメーカーもあります。
市販のカーペットでも対応出来る場合もあります。
その3 引越し時に対応してくれる?
将来のことも考えておきましょう。
賃貸住宅にお住まいで将来引っ越しがある場合、ちゃんと対応してくれるメーカーかどうかです。
自分で防音室を解体して、レンタルでトラックを借りて、持って行って組み立てが出来る人はそう多くないと思います。
引っ越しできるかどうかと、その時に相談に応じてくれるかどうかは、しっかり確認しておくことが大事です。
引っ越しの費用も確認しましょう。
バラして持って行くのですから、引っ越し費用は当然かかります。
運送費などは新居の場所(運ぶ距離)によって違うこともあるため、しっかり確認しておくのがポイントです。
その4 防音室をどこに置くか?そして5つのチェックポイント
防音の会社の担当者が採寸に来てくれて、しっかりした図面を書いてもらい、そこから検討するのが一番です。
でも、チェックポイントが多すぎてついつい忘れがちです。
以下に挙げてみました。
※これは新品の場合でもいえる事ですので参考にしてください。
1.防音室を作ることで部屋にデッドスペースは出来ないか?
マンションでは梁や柱がよくありますので、部屋にピタリとおさめるのはなかなか難しいと思います。
空いたスペースを上手く活用出来るかどうかです。
あまりにも無駄なスペース(デッドスペース)が出来てしまい、生活に支障を来すようなら考えものです。
※できれば床にテープなどを貼ってみて、シミュレーションしてみる事をオススメします。
2.換気扇は標準装備か?
換気扇は大事です。
息をすれば、湿気が部屋に溜まる事になります。
歌などでは、換気扇で空気の循環が出来る事が大変重要になってきます。
長時間こもる場合だとなおさらです。
3.天井の高さは?
メーカーによっては、床から天井まで2mしかないものもあります。
ヴァイオリンなどでは、弓が天井に当たってしまう場合もあります。
座って弾くしかないのはとても残念なことです。
演奏する楽器に応じて、天井の高さもしっかり確認しておきましょう。
4.音響はどうでしょうか?
極端に響いていたり、響きがまったくなかったりのメーカーもあります。
音響はとても大事です。
楽器が長時間練習出来なければ、防音性能があっても練習室としては使えません。
演奏する楽器に合った、そして自分の心地よいと感じる響きの防音室を選ぶことが大事です。
5.工事届けは?
マンションなどによっては、事前に届けが必要な場合もありますので確認が必要です。
いざ防音室組み立ての日にマンション側からストップが来たら、たまったものではありません。
施工店によっては、事前にそのような届け出をマンション側にしてくれる施工店もあります。
その5 そのメーカーは補修してくれる?
ちゃんと補修に対応してくれるメーカーでしょうか?
例えば、防音室のドアのハンドルがガタガタしはじめた。
換気扇が動かなくなった。
そんな時に、メーカーが対応してくれるかどうかです。
「中古なので対応出来ません。」
と言われたら、せっかく買った防音室なのにとてももったいない事になってしまいます。
防音室は補修が必要です。
防音室は永久的な商品ではありません。
経年変化で補修や交換が必要な部分も出てきます。
その6 エアコンは付けられる?
実はエアコンが付けられないこともあります。
メーカーによっては、エアコン取り付け用の下地パネルというものが必要になります。
それがなければエアコンを設ける事が出来ません。
真夏にエアコンのないのは困りものです。
これも事前にしっかり確認しておきましょう。
結局、どこで買うか?
中古の防音室を、どこで買うかです。
個人間の売買だと、トラブルがあった場合が問題になります。
いくら安くても、楽器店などの仲介が入っている方が安心です。
それと前述のように、なるべく現物を見ての確認が大切です。
本当に質が良くてリーズナブルであれば、中古の防音室も悪くないと思います。
いずれにせよ高い買い物です。
慎重に検討してほしいと思います。
メーカーによっては、レンタルの防音室もあるようです。
購入の前に、レンタルで試してみるのも良いかもしれません。
※関東、関西などの首都圏での対応が多いようですが。
中古の防音室をお考えの方に
防音室ディオラボに中古はありません。
ディオラボは一般的な中古の防音室と比べると、価格は高いかもしれません。
しかしながら、中古を購入するのが色褪せるほどの、魅力に溢れた防音室がディオラボです。
「中古」という事は、以前に持っていた人が、必要なくなり手放したという事になります。
すなわち、手放したくないほど魅力があった商品ではなかったという事になります。
決して手放される事のない輝きを、防音室ディオラボには持たせています。
音楽室としてだけではなく、居住性の良さもディオラボの基本的な開発理念です。
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