「家庭用の防音室を作る」実は、それは超マニアックな職業だった!

【防音という特殊な職業】

タイトルからするとそんなに特殊じゃないと思われるかもしれません。
ネットで検索すると防音業者・メーカーはたくさんあるから。

では、まず防音に関して学べる場がどこにあるか?(ここでは家庭に置く防音室)
なんと日本の大学で学べる大学は片手くらい。
しかも、ホール設計などが主になるので厳密にいえば無い!!

次に建築士
学科試験でたったの1問のみ。

ここで分かる事は、学校で学んでも建築士になっても家庭用防音に関してエキスパートにはなれないという事。

 

でも!
建築士・ハウスメーカーなどに依頼する人が後をたたない。

思うに防音部材をダイケン社、パナソニックなどが販売しているからそれを使えば出来ると勘違いなのである。

※ダイケン社もパナソニックも良いメーカーである。
そして一般で手に入る部材も良いものである。

大切なのはその部材をどのように使用・加工を施し、コインシデンス効果を考慮しながら目標とする透過損失を得るための質量を得る事が出来るかどうかの検証である。

出来るわけがないのだ。
それは卑下していうのではなく、建築をいくら学んでもそのような内容は学べない現状なのである。

 

 

【実例1】建築士のケース

図面を渡せ。仕様を教えろ。と要求される。⇒断る。知識もノウハウもないのに渡しても出来るわけがないのだ。

更に「誰が見ても分かる図面でないと図面とは言えない」とおっしゃる。⇒これも断る。

建築とは異なる図面である。
異なる図面を建築士が見ても分かるわけはないのだ。

防音の専門業者が見たら分かる図面なのだ。

これも建築が出来ると防音も出来ると解釈している悪しき例である。

ダイケン社やパナソニックは良い部材を作っている。
それは間違いない。

しかしながら、その部材を使えば防音出来ると解釈している節がある。
大間違いである。

 

 

 

【実例2】ハウスメーカーのケース

とあるハウスメーカーが、お客様の依頼により防音室を新築時に作る事になった。
当社にも相談の連絡が入った。

お客様には良い音楽環境が手に入れば良いと思い、利益抜きで検証する事のみ引き受けた。
資料をもらい目を通してめまいがした。

なんと資料には55dBとしか書いてない。
それは500Hz帯での減音の意味であり、Dr55ではないのだ。

ハウスメーカーはDr55と宣言しているらしい。

安易なのである。
遮音を勉強すればこのような間違いは起こらない。

 

このように、良くある質問で「防音室を作るにはどこに頼めば良いの?」をつくづく考えてしまう。

残念ながら答えを出しにくい。
やはり論より証拠ではないかと思う。

ショールームを完備し、24時間・365日体験出来るメーカーでないといけないと思う。
私が言うのもおかしいが、ホームページの宣伝文句などより実際の体験がものすごく重要なのである。

とはいえ、ネットできらびやかな広告を打っている防音メーカーとの相見積もりで腰を抜かすほど驚いた事がある。

 

 

【実例3】防音メーカーのケース

床の仕上げに使うフローリングの張り手間の金額、それは???の嵐であった。

いや腹立たしかった。
なんせ当社の出し値の約8倍である。

そして、全体の金額は当社の倍以上である。
どこをどうすればそうなるのか理解に苦しむ。

ちなみにA社600万円 B社350万円 当社250万円。
なのである。

 

会社はお金を儲けないといけない。
それは否定出来ない。
当社もそうであるから。

仕事に対しての報酬をもらうのは正しい。
でも不当に利益を貪るのは良くない。
貪っている、もしくは素人のお客様を騙しているとしか私には思えない。

 

結論である。

建築関係では防音は本当に勉強し、経験を積まないと出来ない。
この勉強は大変である。
私もまだまだ勉強中である。

そして、自称防音メーカーは建築での手間や相場や部材の金額を勉強すべきである。

 

私が学ぶにあたりお手本としている本がある。
そこには基本的な事が書いてある。

昔、勉強しようと思い大阪中の本屋に行ったのだ。
しかしながら、納得出来る内容の書物がほとんどなく、結局メーカー在籍時の上級研修で使用したその本が一番まともであった。
少なくとも、そこに書かれている事を全理解・丸暗記することが重要であると思う。
※その本の名前はここには書かない。連絡くれた人には教えます。

 

そして、楽器の知識・音楽の知識が必須なのである。

申し訳ないが、測定器も持ってない、音楽を嗜むこともない、楽譜を読めない、ショールームもない、音響理論・遮音理論を知らないなどの建築メーカーに防音室を作る事は出来ないと思っている。

建築工事と異なる防音室を一朝一夕で習得は出来ないのだ。

そして、当社のライバル(?)である防音メーカーは、いい加減に総合遮音性能で低価格・高性能の謳い文句はやめてほしい。
遮音性能はあるのは当たり前なのだ。
それよりも音楽性にこだわってほしい。

 

家庭用防音室を設計・施工するのはかなり特殊である。
なぜなら、お手本とすべき学ぶ場所がないのだから。

なんとかしたいと思っている。
私に声を掛けてくれるのを切望する。

本当に切磋琢磨してお互いに研鑽を重ねる有志と是非とも出会いたい。
まだまだ勉強したいのだ。
輪を広げたい。

 

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