コロナの影響としか思えないが、問い合わせが増えている。
しかもけっこう細かい部分での質問やオーダーがある。
じっくりとホームページを見てくれているからであろう。
自宅で過ごす時間が増えた。
楽器をじっくりと練習しよう。
でも、近所迷惑を考える。
防音室?
どこのメーカーが良いのだろう?
そこでネット検索。
じっくりと一社づつ見て検討する。
問い合わせが増えて来たのはそれではないだろうか?
今までもそうだったが、数あるメーカーの中より防音堂に声を掛けてもらえる事は光栄である。
やる気が出て来る。
嬉しい。
頑張る気になれる。
生きていく活力だ。
ふと考えてみた。
前にも触れたが、こんな時こそ再度「正しい防音メーカー探すには」である。
どうしたらお客様が納得出来る良い防音メーカーと巡り会えるかという事です。
さて、何をおいても大切なのは体験である。
24時間・365日体験出来る環境を有するショールームを持ってないメーカーは、その時点でアウトである。
ビルの中でBGMが聞こえ、店員の話し声や、他の楽器の音が聞こえる状態で正しい体験など出来るわけがない。
お客様が自分の家に防音室を置いた時に、真夜中では外にどの程度聞こえるかが知りたいところのはずである。
『営業時間でしか体験出来ません』では話しにならないのである。
防音室は高価な買い物である。
慎重に選びたいのは当たり前。
たった一種類の性能の防音室しか設置していないのもいけない。
比較出来ない。
価格と性能は比例する。
そして、体験において重要なのは音響である。
音の好み、各楽器において音色の違いがある。
たった一種類の室内音響しかない部屋が、トランペットでもピアノでもギターでもOKのはずがない。
楽器それぞれに適した室内音響があるのだ。
お客様個人個人でも音に対する好みは違う。
せっかく大金をはたいて買った防音室の音響が気に入らず、防音室を活用出来ないのは悲劇だ。
だから遮音性能ばかりを強調する担当者は要注意なのである。
音響を大事に語れる人は信用しても良いだろう。
遮音性能の説明がどうなのかも注目ポイントである。
『周りに迷惑を掛けない』を強調する担当者は「?」だ。
防音室の遮音性能は外からの音が防音室に侵入してこないから楽器の音に集中出来、タッチも良く分かる事が重要である。
外からの音を入れない。
その副作用で中の音を外に出さないから周辺に対する安全になる。
こう考えないといけない。
防音堂での体験は割合時間がかかる。
最初に耳が疲れていないうちに5種類の音響体験をお願いする。
ここで音の好みを確かめさせて頂くのである。
その後、別の部屋でも体験頂き、大きさ・仕上がり・音響を確認頂く。
その間、事細かく説明させて頂く。
耳と目と体で体験頂くのである。
お客様の好みを反映した世界に一つしかない夢の部屋が手に入る期待をもってほしいのだ。
だから体験は真剣勝負である。
私の力量が、知識が、経験が、人間性が問われる。
質問には真摯にお答えする。
質問にきっちりと答えれない事は恥である。
断腸の思いである。
勿論、全ての質問に答えれるはずはない。
でも、どのような質問にも答えれるように自分を磨かなければならないのである。
私生活も性格もかなりいい加減な私であるが、この仕事はライフワークと思っている。
楽器と音楽を心より愛し、音楽する人の味方になろうと真剣に思っている。
防音室を考える時に一番重要なポイントはその会社が真剣かどうか、音楽する人の味方になろうとしているか、じっくりと話してみたら分かるのではないかと思う。
※当社が一番であると思いたく私はやっているが、まだまだ修業は足らない、抜けがある、満足などしておられない。
怖いという気持ちを忘れてはいけないと己に言い聞かせる。
ほんの少しの失敗が取り返しのつかない事になるのだから。
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