「防音室は値段も性能も納得して作ってほしい!」設計士がお伝えしておきたい大切なお金のこと

防音室の値段ってどうなの?

例えば、ヤマハやカワイといった楽器メーカーの販売する防音室。
富士住建や大和ハウスのような新築の時に家とパックでの防音室。

大きさは何畳が最適?

4.5畳? 6畳?

ドラム用とピアノ用だと値段は違うの?

などなど、皆さんが疑問に思っている事にお答えしようと思います。

 

  目次

▼値段について
▼新築時に家とパックでの防音室は安くなる?
▼防音室の大きさにより値段は変わるのか?
▼遮音性能によって値段が変わるの?
▼最後に

 

 

値段について

防音室ディオラボの場合は、材料費+工場でのパネル制作費+現場施工費+運送費が基本的なものになります。
そこにほんの少しだけ利益をプラスしています。

どこの会社でもそうですが、利益はプラスします。
それは会社の規模により変わってきます。

例えば本社+支店+特約店などがある、大メーカーとなるとお金の掛け方が変わるわけです。

 

ヤマハやカワイも含めた他メーカーは?

インターネットの検索結果で常に自社のホームページが上位に載るように、お金を出して広告ページに掲載したり。

雑誌に掲載したり。
豪華なカタログを作ったり。
有名なミュージシャン・音楽家にモニターしてもらったりです。

そのような広告宣伝費などの経費の掛け方も、値段に反映される事になります。

 

防音堂は?
インターネットでの広告会社などからお誘いを受けた事も何度かあったのですが、すべて断ってきました。
広告宣伝費はほとんど使っていません。
粗品のボールペンを少しだけ作ったり、簡単なチラシを作った程度です。

 

 

新築時に家とパックでの防音室は安くなる?

富士住建や大和ハウスなど一軒家の新築で、防音室もパックで提案する建築会社があります。

防音室ディオラボの場合も、様々な建築会社の新築時に防音室を設置する事があります。
ディオラボと新築工事の同時並行だと、少しだけお安くなります。

 

どうして安くなるの?

たとえば電気工事の場合、家側の電気工事と一緒にやってもらいます。
そうすることで、防音室の電気工事代金が不要になります。

防音室を作る部屋に貼る予定のフローリング材を支給してもらい、防音工事の時にそのフローリング材を貼ります。
そうすると、防音室内のフローリング材料費が不要になります。

クロス工事(壁紙)は、家側に一括してやってもらうので不要になる、などです。

 

もともと防音室にする予定の部屋も、クロス(壁紙)などの内装工事や電気工事を含んで家の値段を出しているので、一緒にやってもらうというわけです。
そうすることで、お客様が二重に払う事はなくなります

 

新築工事の最中に不慮の事故で、家の床や壁などに傷が入る場合があります。
そのような場合に備え、建築側は必ず保険に入っています。

事故の場合の責任の問題で、普段関わっていない他業種を新築工事の時に参入させない建築会社もあります。
その場合は、家をお客様に引き渡しした後に防音室工事となりますので、値段はパックの時ほど安くなりません。

参考として、防音堂では不慮の予期せぬ事態に備えて保険に加入しています。
当たり前なのですが。
でも現実には、防音メーカーの施工店が保険に加入していない場合もあるので、この点の確認も大事です。

 

 

防音室の大きさにより値段は変わるの?

値段は作りたい防音室の大きさによって変わります。
防音室はパネルを組み立てて作って行くのですが、大きくなれば使うパネルの枚数も多くなるからです。

1帖と3帖では大きさが3倍になるため、使う材料の量や作るのに必要な時間が増えます。
それが値段に反映されるわけです。

 

防音室の最適な大きさは?

最適な大きさはありません。

防音室の活用方法や設置する部屋の大きさ、作りたい場所によって決めるのが良いと思います。
たとえば、『自宅でサックスの個人練習だから1.5~2帖あれば十分。』とか、『数人でアンサンブルをやりたいから3帖くらいほしい。』などです。

ちなみに、作る側の私たちの作業内容は、0.7帖でも6帖でも同じです。

 

 

遮音性能によって値段が変わるの?

遮音性能を高くすると、値段も高くなります。
音漏れを少なくするためには壁を厚くしたり、ドアや窓を二重にしたりする必要が出てくるからです。

使う材料が多くなり、運んだり組み立てたりする作業時間も増えるため値段も高くなります。

 

楽器によって遮音性能を決めるの?

『ドラムだと高遮音でなければいけない。』
『生活時間帯でのアップライトピアノならDr30程度でよい。』
などと、誤解をまねくような表記のメーカーもあります。

軽いドラミングから重いビートを刻むドラム、
弦が切れるような激しいタッチのピアノ、
深夜・早朝にストロークをかき鳴らすアコースティックギター。

 

Dr30にドラムを置いたお客様もおられます。
Dr40でのアップライトピアノの例もあります。

お客様の演奏する状況や家の環境により、防音室の性能を決める必要があります。

選択し決定するのはお客様です。
楽器で防音室の性能を決めるのではないのです。

正しい説明をしてくれるメーカーに相談することが大事です。

 

 

最後に

値段の概念は難しいものです。
安い買い物ではないだけに、様々な疑問が出てくるのは当然です。

大切なのは、どのような場合でも正確でお客様の納得の行く答えが出来るメーカーかどうかです。

 

高遮音・低価格を謳うメーカーは、『マンションなどの鉄筋コンクリート造の建物でDr45以上』などと、広告しています。
でも、それは防音室+建物とを合わせた総合遮音性能の場合です。

防音室単体での性能はどうなのか?を確認しておくことが大事です。

 

そして、各メーカーのホームページをつぶさに見ていけば、意外に価格や仕様を表記しているメーカーが少ない事に驚かされます。

値段についても性能についても、お客様に納得して頂ける防音室ディオラボであり続けます。

 

 

 

 参考ページ

▼防音室ディオラボの遮音性能はDr30を基本に考えています。


▼防音室ディオラボの価格はこちらのページを参考にしてください。

 

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