出張で色々なところに行く。
夜はどこで食事をするかが楽しみとなる。
とは言え、歩き回るのも面倒なので気に入った店を見つけたら毎日通うこともある。
東京中野区のお店で
「本日のおすすめ」なるものが黒板に書いてある。
メニューを読むのも邪魔くさく「本日のおすすめ」の右からここまでと指定した。
注文聞いた店員さんは少しびっくりしていた。
再度注文する。
「さっき注文したとこよりここまで」
店主が珍しがって我々を見に来る。
次の日も行く。
また同じ注文方法。
そして次の日は少し飽きてきた。
おおよその食べたいもののイメージを伝え、それを持って来てもらうことにした。
お店側は見事にその要望に応えてくれた。
我々は仕事が終われば即シャワーを浴び、比較的に早い時間に食事に行く。
店がまだ空いている時間である。
だからこのようなワガママも聞き入れてくれたのかもだ。
明石の店
明石は滞在が長かった。
10日ほどである。
毎日探すのも大変である。
古びた居酒屋風の店を発見する。
従業員、お客様全員70代以上の女性である。
4人で入る。
懐かしい味と肩のこらない店で気に入った。
スタッフの服部は酒を飲めない。
彼は烏龍茶が多い。
店にはアルコールしか置いてなかった。
店長はレジより小銭を持って来て服部に握らせ
「そこに自動販売機があるから、好きなん買うてき」
漬物を注文する。
店員「売り切れたわ」
お客の女性が
「ちょっと待ち。私持ってるわ」
彼女は自分の荷物からビニールに入った漬物を厨房で勝手に盛り付け、我々のテーブルに持ってきた。
「これ私が漬けたんよ」
新幹線にて
新横浜から乗る。
この時はまだコロナが流行ってなかった。
けっこうな乗車率である。
同行した林とは同じ席になれなかった。
出張の帰りに新幹線で飲むビールは仕事の終わりを感じさせ最高の一時である。
好きなつまみや弁当もそこにつく。
私と同年代くらいの男性の席が空いていた。
そこに座る。
彼のテーブルにはビールと私の好物である「チータラ」。
私もテーブルを倒し、ビールを置き、カバンより「チータラ」を取り出す。
男性と目が合い、思わず笑顔。
ひとしきり「チータラ」談義をする。
広島にて
富山と林と私。
最終日にささやかな打ち上げ。
2軒目は軽くである。
頼んでないものが来た。
「これ注文してへんで」
明らかに注文ミスである。
客は我々以外いない。
店員「すみません。すぐに取り替えます。」
私「これ放るん?」
店員「多分」
私「勿体ないわ。君、飲むか?」
店員「はい!!♪」
彼女は我々の席に腰掛け、そのまま飲み始めた。
メニューに「ガリガリ君割り」なるものを発見する。
面白がって注文した。
水割りにガリガリ君を入れただけのものだった。
京橋にて
大阪京橋に同級生が経営している店がある。
長い付き合いである。
そこで忘年会も花見も打ち合わせも行う。
大阪に居る時の90%以上の外食が彼の店である。
注文したことがない。
勝手に作って勝手に持ってくる。
足りなければ「何か」という。
「わかった」
そして何かを持ってくる。
私が必ず飲むのは「アレ」である。
「アレくれー」
「アレ一丁!!」である。
ちなみに「アレ」に関しては今まで色んなところで飲んで来たが、この店ほど美味しい「アレ」にお目にかかった事がない。
越谷にて
感じの良い店だった。
3日連続で通った。
出張が今日で終わりである事を告げ、今まで美味しかった。ありがとうと礼を言う。
支払いの時に「これ持って帰って」袋の中にはアメが入ってた。
お花見
同級生の提案で毎年お花見を行う。
最初は店の残り物やお惣菜。
しかし年々エスカレートして来て、昨年は包丁、まな板、鍋、そして様々な食材などを持って来る。
魚をさばき、ステーキを焼き、汁物を作る。
私の同級生は確かに調理師である事を実感する。
こんな事があった。
雨が続き、我々の出張も重なり花見が無理かも?と相談したら
「花見は何があってもせなあかん!!少々遅うなっても、やろうや!!」
並々ならぬ情熱を花見に抱く京橋居酒屋の経営者である。
長野にて
居酒屋で食事する。
店員「関西の方ですね?」
私「そうやけど」
店員「僕、芦屋なんですわ」
彼は大学生で、ここでバイトしているそうである。
お客さんもまだ少ない事もあり、関西の話題で盛り上がる。
支払いの時に少し安い。
指摘したら「関西割引です。」
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