同好の士、求む!

暑い!!
私は極めて暑さ寒さに弱い。
一年が秋と春のみで良いと真剣に考えている。

夏は本当に怠け者になってしまう私だが、此のところ真面目に仕事してる。

ふと仕事をしながら考える。
私の知り合いは同じ職業同士で組合があり、その組合より仕事上の交流が盛んだそうである。

防音業者の組合?
聞いたこともない。
もしあったとしても加入しないであろう。
防音業者の世界は秘密めいた世界である。

といいつつ、

ある業者は某石膏ボード会社のマニュアルを実行しているだけ、またある業者は日本建築学会発行の凡例を参考にして遮音構造を作っている。

なんだ防音の世界ってそんなもんかと思われるかもしれない。
そんなもんなのである。
まったく新しい、独自の理論・施工方法など、そうそうあるわけはない。

私といえば、基本の数式を元に部材を選択し、施工方法を考え遮音構造を作った。
基本の理屈は同じだが、今私がしている工法・仕上がりは他メーカーでは見た事がない。
でも理屈・基本はオーソドックスなのである。

おそらく、遮音構造自体の基本が変わる事は今後もあまりないだろう。

他方、音響については一応理論書などあるにはあるが、遮音構造ほど確立されてはいない。
考えるに感情・感性に訴える部分だからだと思う。
決して“行列の出来るラーメン屋”が万人にウエルカムではないのと同じ事だ。
人により好みが分かれるわけである。

だから思う。
防音室の宣伝文句に防音性能をうたうメーカーがほとんどなのが不思議だ。
防音性能があるのは当たり前なのである。
音響性能をセールスポイントにすれば他社と差別化が出来るではないか。

そして前述の組合である。
音楽が好きで、音楽する人の味方になりたいと思う会社であれば、たとえその会社がライバルでもなんでも良い。

喜んでそのような組合があれば参加しようではないか!
魂が震えるような音環境を目指して切磋琢磨しようではないか!

いつも一人で音は考える。
孤独の作業である。

同好の士がいれば是非是非である。
ノウハウなんぞいくらでも提供しても良いとすら思える。

私を遥かに超えるアイデアを持った人と是非とも知り合いたいものである。