初心者に教えるのが一番難しい?良い音楽家を育てるということ

上手い演奏家ではなく、良い音楽家を育てる事が難しい。

音楽するのに大事な一歩は最初の一歩。
すなわち初めて楽器に触れ、初めて習いに行ったその最初ではないかと思います。

いままで数え切れないほど多くの音楽指導者の方々とお話させて頂きました。
異口同音に語られるのは「初心者に教えるのが一番難しい」の一言。

音楽を楽器を生涯の友あるいはそれ以上のものにするのか、聞くのは好きだけど楽器は……にしてしまうのか、
最初に教える先生にはものすごいプレッシャーと責任があると思います。

個人的には初心者が一番、月謝が高くても良いと思っています。

音楽を好きになってもらう
それはものすごい神経を使わなければいけないことなのですから。

音楽する人の味方になりたいと常に考えている私たちが出来る事。
それは楽器とはこんなに美しい音がする。
この音を聞き続けたい。
こんな音を出せるようになりたい。
そう思ってもらえる、そのような環境つくりのお手伝いと思っています。

少子化の時代なのか、たまたま親御さんが熱心なのか分からないのですが
習いはじめからグランドピアノと防音室を買い与えるご両親。
プレッシャーにならないようにと余計なお世話を考える私です。

考えてみたら、小さな私達の仲間は防音室も楽器にも詳しくないし
スパルタ教育で荒んだ家庭に音楽の火が灯る事もないわけで、
それはそれで良い事といつも仕事を終えて納得しています。

音楽教室のオーナー様に申し上げたいこと。
限りなく美しい音を届けるお手伝いを私達にさせて頂きたい。
良い音環境はきっと役に立ちます。
心よりそう思っています。