フェースブックやホームページにあるアップライトピアノの前に置かれた白い枠組の奇妙な「箱」。
バスドラムの前に置かれた「箱」。
1.5帖のディオラボの中に置かれた2つの「箱」。
この箱は一体何なのでしょうか?
これもサウンドチューニングパネルです。
前回ご紹介したサウンドチューニングパネルSTPWとは別の機能を持った、サウンドチューニングパネルです。
サウンドチューニングパネルは元々「こんなの欲しいな」から発展してきたもので、自然に3種類になりました。
その中でもっとも手間がかかったのはSTPWでした。
個人的には今回紹介する STPR と STPQ が気に入ってます。
何の愛想もない地味なパネルです。
存在感を主張する事のないパネルです。
パネルというよりもやはり箱でしょうか?
フェースブックの写真に使ったのは存在を知ってほしいからです。
STPQ(サウンドチューニングパネルQ)
STPQから紹介します。
Qは吸音のQです。
本当は absorbing の a よりSTPAが正しいのでしょうが、STPQのほうがしっくりきました。
安易な名付けではあります。
STPQはかなり特殊な吸音をします。
低音から中音までの吸音を目的にしています。
バスドラムのスコンという抜けた音。
ピアノの低域の太い音などまざりけのない純粋な音であってほしい。
部屋によってはスコンがズコンに私には聞こえてしまう。
そこでスコンを追求した私なりの結論がSTPQとなります。
要は低域の雑音を拾う役割をSTPQは担っています。
柔らかい素材の吸音材は高音の吸音作用、固い素材は低域に有効である。
その性質を利用しています。
STPQは裏返しても見た目は同じ、しかし音の感じは変わります。
使い方は立てても、寝かせても良く、「ユーザー様の感覚で決めてください」といえる私の理想に近いものとなりました。
ショールームに展示してありますので、ご自分の耳で確認いただけます。
取り付け作業などは一切必要なく、面倒なルールもありません。
お好きなところに置いてみてください。
スコンだのズコンだの抽象的な言い方で申し訳ないのですが、物を考える時は私の場合こんなもんです。
そこからどうしたら出来るのかを考える、いつもの作業です。
中身がどうなっているかはお買い上げ頂いて、壊してみたら分かります。
こんな事したらこうなるんだと思ってもらえるかもしれません。
注:本当にしないで下さい。
次回はSTPRをご紹介します。
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