防音室ディオラボの極意!防振ゴムを使わないオリジナル浮床とは?

マンションなどでの楽器音は階下への音の伝わりが苦情になる事が多く、そのため各防音メーカーは階下衝撃音対策として浮床なるものを開発してまいりました。
当社も浮床をオプションとして販売しております。

床を通じて音が伝わるのを避けるのに一番良い方法は、床が宙に浮いていれば良いわけです。
そうすれば床に音が伝わりようがないわけです。

現実には難しいので、防音メーカーの多くは防振ゴムを採用し間隔をあけてゴムを敷き詰め、その間にグラスウールなどの吸音材を充填するという手法を取っています。
また、あるメーカーはゴムを円状にしたものを採用しています。

 

その方法について私は多くの問題点があるものと以前より感じていました。

・あらゆる防振ゴムを確認しましたが、全周波数に対応出来るゴムは存在しないこと。
また、各周波数帯に対応出来るゴムを順番に敷き詰めたところで、対応出来ないゴムが必ず存在する事。

・ゴムの上に多層構造で板材を敷き詰め、その上に壁材・天井材を設置していく過程で、ゴム自体は荷重によりどんどん固形化する。
従って固形物は固体伝搬音を伝えやすくなる事。

・ゴムを床面全体に敷き詰めるのではなく、等間隔で敷き詰めるという事は点接触になる。
点接触ではそこに音が集中するため、場合によっては音が伝わりやすくなる事。
例えば糸電話もその現象である。
また、フローリング仕上げの床では、冷蔵庫のそばで床に耳を当てるとモーター音がはっきりと聞こえるなど、点接触の危険性を無視できない。

・更に音源の下がグラスウールなどの吸音素材の場所であれば危険を回避出来る可能性があるが、ゴムであれば伝搬しやすい可能性が否めない

 

以上の問題点を解決する方法として、当社のオリジナル浮床は壁より3ミリ離し、床に緩衝材(クッションのようなもの)を敷き、その上に板状材料を用い多層構造として浮床を製作しています。

このようにすれば床は完全に浮いた状態になり、固体伝搬音の発生の危険性が減る事になります。
また、床振動は壁から離して浮床を作っているため壁に伝わりません。

単純にいえば、床の上に強力なクッションを用意し、更に床を作っているのが当社の浮床です。

※多層構造にするのは剛性を高めるためです。
すなわち重たくする事により振動の軽減をはかる目的です。

 

本当は床を宙に浮かせたいと真剣に考えています。
どなたか良い方法があれば教えて頂きたいものです。