音の結界を
床からの一次反射音を天井で吸音するのですが、ピアノを設置しているエリア内のみで音の処理を行うようにしました。
即ちこのエリアとそれ以外の部分は音響を変える様にしました。
まるで音の結界みたいです。
(事実そうなのですが)
具体的にやった事は、まず天井を勾配天井にする事にしました。
元々の天井はフラットなので、勾配の部分で空気層を発生する事を狙いました。
空気層が発生するという事は天井の仕上げに合板を使用するので、その合板に吸音できる部分を作る事が出来る。
吸音出来る部分と反射出来る部分とを勾配による空気層で変化を設け、反射する不要な音は和室側と玄関側に逃がす。
一口でいうと、この勾配天井にはそういう意味があります。
アップライトピアノはほとんど弾かないとの事で、グランドピアノのみに絞り、天井のデザインが出来た事も仕事のやりやすさに繋がりました。