防音の世界では離すことに意味がある、縁を切るとは?

「縁を切る」

実はこの言葉、実に良く使います。
一般的にはあまり良い意味でないのかもしれないのですが、私達の防音室の仕事では実に大切な意味を含んでいます。

意味は「部材と部材を離す」事になります。

例えば、床振動(ピアノの音など)を階下に伝えたくないので、防音室の床と既存の床の縁を切る、となります。
すなわち部材(既存の床)と部材(防音室の床)を離すことになるわけです。

前回の浮床の回でも触れたように既存の床と縁を切るには、床自体が宙に浮いたら一番良いとなるわけです。

それが出来ないから「縁を切る」にはどうしたら良いか?となります。

実は防音室の世界に限らず、建築では縁を切るという事はよくやります。

例えば、雨が屋根を通じて家の中に入らないようにルーフィングを使用する。
これもルーフィングで縁を切る事をしています。

電気がショートしないように絶縁テープを用いるなどもそうです。

建築に関わる人は、現場では一般人が意味不明な事を日常的に使っているようです。

「この床触ってる」 ⇒ この床は過去にリフォームなど施した形跡がある

「そこの壁をなぶる」 ⇒ そこの壁を一部解体する

などなど、知らない間に使ってますが、これで現場で意味は通じるので建築業界独自の用語が存在するわけです。