甦る青春時代。女子が絶叫したGSの王者ザ・タイガースの魅力を分析してみた

【ザ・タイガース】

ショーケンに触れたらジュリーだろう。
でもジュリー以前にタイガースに触れたい。

外国ではモンキーズやら動物の名前を付けているという理由で、タイガース本人達の意思とは関係なく付けられた名前らしい。
当時はGSの王者といわれ、事実、人気があった。

歌謡曲の延長であり、バンドサウンドとはあまり思わなかったが、発表された”ヒューマン・ルネッサンス"というオリジナルアルバムは、おそらくリバイブギターズにアナログ盤が1枚置いてあるはず。

このアルバムは実に良く出来ている。
当時の日本のバンドにしては珍しくコンセプト・アルバムである。

一説には加橋かつみの世界観を表したらしいが、愛と平和を前面に押し出し各楽曲も大変に良い。
特に一徳氏のバリトン、加橋氏のハイトーンボーカル。
森本太郎の”青い鳥”をはじめとする作曲能力の開花など。
聴き所の多いアルバムである。

 

タイガースというバンドの良さは、各楽曲においてのコーラスの妙が一つ。
低音から高音まで各パートをこなせるメンバーが居て、各楽曲できらびやかなハーモニーを聴く事が出来る。

そしてかなり謎なのだが、楽曲のアレンジである。
”君だけに愛を”では、ギターの1音から曲に繋がるシンプルなベース。
そしてギターとドラムの掛け合いより始まるメインメロディー。

”モナリザの微笑み”ではハーモニカ―によるしっとりとしたイントロ。
かと思えば、”シーサイドバウンド”ではキャッチーなギターで何かが始まる予感のイントロ。
”花の首飾り”ではシンプルこの上ないアルペジオがイントロであり、バッキングにも曲の顔にもなっている。

一体誰がアレンジしたのだろう?

ギターソロの多くがメロディーラインを踏襲したものが多かったが、”君だけに愛を”だけは曲にふさわしいテクニカルではないがツボにハマったソロを聴かせてくれる。
チョーキングで表情を変えたフレーズが特に良い。

 

トッポが抜け、シローが入り、解散し、同窓会を行い、その後ジュリーのコンサートにトッポ以外のメンバーが参加し、そして2013年にオリジナルメンバーによる奇跡の再結成。

同窓会以後はバックアップメンバーがいた。
そして再結成ではオリジナルメンバーのみでの演奏である。

ジョン・ポール・ジョーンズを驚愕させた一徳氏のベース。
長い間ブランクがあったとは思えないピーのドラム。
見た目は劣化したが、ジュリーの安定したヴォーカル。
オリジナル曲よりビージーズのカバーで味を見せたトッポ。
音楽的なリーダーは実はこの人と思わせたタローなど。

今でも充分魅力的なバンドである。

車椅子に座って、か細い声で唄うシローの”イエスタデイ”がこの日のハイライトだった。
タローのギターのみをバックに真摯に唄う姿は尊い。
涙ものである。

願わくば、もう一度ステージに立ってほしいものである。

 

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