【固定楽器】
正式な名称ではありません。私が室内音響を考える時に使う言葉です。
固定楽器とはピアノであり、ドラムなどの事。
すなわち椅子に座って弾く楽器。
楽器の位置をおいそれと変えれない楽器なわけです。
逆にサックスや歌、ヴァイオリンなど立っても座っても演奏するポジションは自由自在。
このような楽器を反固定楽器と呼んでいます。
なぜそのような区別をするかというと、楽器によって 耳がどの位置にあるか を考えるためです。
ライブでもない限り、普段ピアノを立って弾く人はいないはず。
すると、座った位置でその人の耳に一番良い音を届ければいい わけです。
考えるべきは
部屋のどこにピアノを置くか?
すると耳はどこにあるか?
壁はどの位置に?
窓の位置は?
ドアの位置は?
床の仕上げはカーペット?
それともフローリング?
を確認し、どうしたら耳に良い音を届けられるか? と深く考えます。
極端にいえば、楽器から離れた位置での音はどうでもよく、耳にどうしたら良い音が入るかだけを考えます。
お客様の使用楽器を詳しく聞き音響を考えるのが、最初に行わなければいけない重要な事と私は思っています。
そのような考えより、「固定楽器」「反固定楽器」という言い方をするようになりました。