【マンションに防音室を作りたい方へ】
マンションなどの集合住宅の場合、隣や階下への音漏れが一番心配だと思います。
しかも、仕事が終わっての夜間だとなおさらです。
最近では、隣の住人もよく知らないといったことも多いようですが、そうなると余計に心配が膨らむことでしょう。
今回は、マンションにお住まいの方、これからマンションを探すという方が、防音室を作るときに、どこに頼めばいいのか?という内容で書いてみます。
参考にしていただけると幸いです。
戸建ての場合にも一部共通する部分がありますが、戸建てについては機会改めて掲載します。
目次
▼防音室を作ると決まったら |
防音室を作ると決まったら
これからマンションをお探しの方なら、「防音室を作るのに最適なマンションはどれか?」すでにマンションにお住まいの方なら、「この部屋に防音室を作りたい」
または、「この部屋を防音室にしたい」 と、お考えかと思います。
「マンションのどの部屋を選べばよいか?」 との視点からお探しになるかもしれません。
いずれにせよ、どこに頼むのか?
これが最大のポイントです。
自分の希望をかなえてくれるのはどこか?
これを間違えると、ガッカリするばかりか「ものすごく損した気分」になってしまいます。
そして最悪、近隣とのトラブルを抱えながら生活することにもなりかねません。
防音室は高価な買い物です。
納得いくものを作ってくれる業者を探すことが大事です。
さて、どこに頼むのか?工務店はどうか?
身近なところでは、懇意にしている工務店さんや近所のリフォーム屋さんなどありますが、リフォーム工事を得意とする工務店は、まずやめておいたほうがよいと思います。
決して工務店さんを否定しているのではありません。
専門の知識があるかどうかなのです。
リフォームを数多く経験している工務店は、それは素晴らしい仕事をするのは間違いありません。
建築のプロ集団ですから、「建築として」は納得安心の仕上がりになるはずです。
ただし、防音工事を行うには専門的な知識と技術が必要です。
その工務店さんに防音の知識と技術があるかどうかを確認することが大事です。
工務店さんに確認したいポイント=防音堂スタンダード
音楽に関する知識があるかどうかを聞いてみることで、簡単に確認することができます。
これから紹介するポイントは少々専門的すぎるかもしれません。
聞いたこともない単語ばかりでビックリされるかもしれませんが、これらは防音堂のスタンダードです。
こういった知識を持っている工務店さんならパーフェクトです。
安心して頼んでください。
「難しい単語ばかりで、よくわからない!」といった場合は、ご自身の演奏する楽器や音楽の相談でもいいと思います。
楽器や音楽に関することを必ず聞いてみてください。
楽器
ファツィオリピアノ、C3、べフィシュタイン、マーシャル、ストラト、チャランゴなどに、すべて答えられるでしょうか?
楽器の発生音域、発生音圧が分かるでしょうか?
音楽室を作るのに、やはり楽器の知識なくして作る事は不可能です。
音楽理論
ヴォイシングと聞いて答えれる工務店さんの数は少ないと思います。
グレゴリアンモードと聞いて、スラスラと答えれる工務店さんも稀でしょう。
お客様がどのような楽器を奏で、どういう音楽を創造するのか知らなければ、内部音響を作る事は難しいと思います。
遮音理論
吉野石膏などがマニュアルをネットなどで掲載しています。
また、大建工業やパナソニックなどで遮音部材を販売しています。
それらの遮音部材を使って単体遮音性能と総合遮音性能を正しく計算でき、その性能を保証できるでしょうか?
防音室が出来上がった時に音源で音を出し、測定器で測定の上、結果を確認にさせてくれ、引き渡してくれるでしょうか?
音響理論
残響時間の計算方法、音響障害のない防音室の設計などのノウハウを持っているでしょうか?
防音専門会社に頼むのはどうか?
やっぱり専門の会社の方がよさそうだということになり、インターネットで探してみると「低価格・高性能・性能保証あり」などの防音専門と称する会社をよく目にします。
安心して頼めそうなイメージですが、検討する上でとても大切なポイントがあるので書いてみます。
体験はできるでしょうか?
BGMが流れたり、人の話し声や、楽器の試奏をするような店舗の一角に置いてあるショールームでの体験は意味がありません。
普段の生活とかけ離れているからです。
もし、お店の営業時間しか体験出来ないのであれば、本来音を出したい深夜・早朝はどうなのかも心配です。
出来るだけお客様の居住環境に近い状態での体験が大事です。
本当に良い防音会社であれば、ユーザー様宅での体験もさせてくれるはずです。
直接ユーザー様に使い心地を聞くこともできます。
モデルルームは住宅密集地で、深夜早朝の体験も可能です。
防音室ディオラボは24時間・365日の体験が可能です。
防音専門会社に確認したい移設や納まりのこと
賃貸マンションでは大幅に建物に手を加える事は出来ません。
引越し時にも原状回復が必要です。
将来の引越しの時のことも、確認しておく必要があります。
移設
何回もの移設が出来るでしょうか?
一度作ってしまうと引っ越しできない、といった防音室もあります。
そもそも引越しできるのか?確認しておきましょう。
移設先にもピタリと納まるようにアレンジできます。
移設のタイミングで遮音性能を上げることも可能です。
納まり
ほとんどのマンションには梁(下がり壁)があります。
柱もあります。
長方形・正方形がほとんどの大手楽器メーカーの出しているユニットタイプでは、梁の下に設置するか梁・柱を避けて設置するかのどちらかです。
梁の下に設置する場合は天井が低くなってしまいます。
梁、柱を避けて設置すると、防音室と壁の間のすきま、いわゆるデッドスペースが多く発生してしまいます。
どういった納まりになるのかも、よく確認しておきましょう。
防音専門会社に確認したい分譲マンションのこと
ようやく手に入れた終の住まい。
音漏れがあり、隣家や階下、階上からの苦情があってはなりません。
気持ち良く生活していくためには、近隣への音漏れについても確認すべきポイントです。
梁の処理
多くのメーカーが梁に合わせて防音室を設置する場合は、防振吊り金具を使用しています。
防振ゴムを間に介して音が伝わらないようにしています。
しかしながら、楽器は低音から高音までを発生します。
すべての音域に対応した防振ゴムは現在までの所、開発されていません。
すなわちゴムを介して音は伝わります。
梁の形状にも対応して設置可能です。
その場合も梁と接する事はありません。
階下に対する処理
ほとんどのメーカーは、これまた防振ゴムを使用したものを”浮床”としています。
マンションが二階以上の場合は、階下へ音が漏れないかが心配です。
床に対しては、どういった処理をしているのかも確認しておきましょう。
これからマンション購入を考えている方に、防音室に適した部屋とは?
階下への音漏れが心配な場合は一階が良いです。
そして、なるべく端の部屋をお住まいにして、防音室を隣家より一番離れた部屋に設置すれば距離減衰が期待出来ます。
天井が高い部屋であれば、防音室の天井と部屋の天井との間に距離を多く取れるため、階上への音漏れも軽減出来ます。
大切なのは実績です
大切なのは本当の実績です。
満足して頂ける防音室を設置してきた会社なら、ユーザー様と購入を検討されているお客様が直接お話し出来る機会を設けてくれるでしょう。
ユーザー様も喜んで応じてくれるはずです。
そういう防音メーカーであるべきだと思います。
そして体験です。
深夜体験・早朝体験ができ、性能・仕様の違う防音室を体験できる環境を持っているメーカーであるべきです。
知識です。
建築・音響・遮音・楽器・音楽を把握しているメーカーであるべきです。
技術です。
梁や柱など賃貸・分譲にかかわらず対応できて、綺麗に納める技術を持つスタッフと経験豊富な設計力があるメーカーであるべきです。
性能を上げていけば、価格に比例します。
限られた予算の中で、出来る限り良い性能の防音室を提供してくれるメーカーを選ぶことが大事です。
最後に
マンションに防音室を作るときには、たくさんのポイントをクリアしなければならないのがお伝えできたでしょうか?
防音室ディオラボは、これらすべてをクリアしてお客様に満足いただいております。
工務店さん、防音専門会社などを研究・問い合わせされて、最後に私たちにご相談ください。
どこよりも満足いただける防音室をお作りすることをお約束します。
皆様の音楽ライフに少しでも貢献できると幸いです。
繰り返しになりますが、防音室は高価な買い物です。
じっくりご検討の上で、お決めになることをおすすめします。
ラインなら聞きたいときにすぐ聞ける!
防音のこと、音響のこと、楽器のこと、お困りのことや、ご不安なこと、なんでもお気軽にご相談くださいませ♪
もちろん、メールやお電話でもお気軽にどうぞ^^