ブログにはどうしてもこの話題が欠かせない。
ロックに目覚め、ギターが好きでその方面に就職し、結局、楽器と音楽から離れられない故に、今もこの仕事をしているようなものです。
仕事が多忙になり弾く機会は減るが、手元には一生連れ添う覚悟の2本のギター。
ある日突然、本当に突然に現場で事故に遭う。
ガラスで左手首を激しく切ってしまう。
命にかかわる大事故。
「あーギター弾けなくなったかな?」 どころでない事故に遭ってしまう。
勝手なもので、弾けなくなったら弾きたくなる。
動かないし、押さえれない。
シャツのボタンをとめるのもままならない。
落ち着き始めて、弾けなくなった私はミニチュアギター作りに終始する。
初代、矢野店長に、ふと
「あのフレットレス、まだあります?」
店長 「あるよ。」
私 「売って!」
信じられない安価で譲ってくれる。
「どうせ買う人おらんし」 と、矢野さんの言葉。
好きな事は徹底的にやり、嫌いな事はとことんしない。
極めてバランスの悪い私にフレットレスは合っていた。
おそらく私はフレットレスギターを手に入れなければ、二度と楽器を弾く事はなかったと思う。
当初のフレットレスギターは、扱いづらい手間のかかる相方だった。
ピッチが取れない。
開放弦で音を確かめ、シーケンサーで音を確かめる。
音が伸びない。全然伸びない。
012というギターで一番太い弦を見つけて張る。
レギュラーチューニングではすぐにネックが反る。
チューニングを下げて振動を増やすため弦を太くした。
チューニング
慣れ親しんだレギュラーチューニングを元に試行錯誤する。
結果、レギュラーチューニングより1音全体を下げ、6弦だけ更に1音下げる。
最低音がチェロと同じになり、チェロの曲が弾ける前提でこのチューニングに落ち着く。
サスティンの心配がなくなり、満足する結果を得る事が出来る。
チャレンジ
ネックを長くすれば弦の振幅は増えるはずと思い、自分で加工を施しロングスケールとする。
ものにするのは大変に難しい。
使用出来る弦が限られる。
アコースティックではガット弦のみ。
エレキだは008のセットしか対応出来ない。
現在フレットレスギター5本のオーナーは私くらいであろう。
安物ばかり。
仕事で成果上げていないうちは、あまり弾く気になれない。
「そんな暇あったら仕事しろ」 である。
いつかゆっくり弾ける日のため仕事に邁進したいと考えています。